Endless fate ~輪廻は回る~ (作:夜ノ森昴)
地球がエイリアンの恐怖から開放されて7年…
街の広場や公園は、以前と変わらぬ賑やかさを取り戻した。
そして、とある村のはずれにある川原。
そこに3人の子供の声が浮かぶ。
「なぁ、将来何になりたい?」
「う~ん、僕はまだ考えてないや」
「え~、アゥム考えてないの!?」
「いーじゃんよ!
そういうリリアは何かすごいこと考えてんの!?」
「わたしはつふーに、かわいいお嫁さんになりたい」
「なにそれ、すごくもなんともない夢」
「誰がとんでもない夢を持ってるて言ったのよ!」
そのまま口げんかを始める2人。
「なぁ、2人とも」
不意に声を発するもう一人の、最初に質問をした声。
そしてその声を聞くために止まる2人の声。
「俺は有名になりたい。
こんな小さな村から出て、もっとでかい町に行って、村の皆が驚くくらい有名になりたい。」
「さすがレフィ兄、でっかいね!」
「うん、レフィならできると思う」
数瞬の後の感想。そしてそのまま騒がしくなる2人。
「あ、もう夕方だ」
「うん、帰ろうか」
しばらくして空の赤くなる頃。3人は帰り道を歩いていく。
「あ、レフィ。さっきの話だけど…」
「ん、どうかした、リリア?」
「前さ、ずっと一緒にいようって約束したじゃない。
レフィが村から出たら…」
「あー、そういやそんなのもあったね~」
「酷っ、もう忘れてる!?」
「いや、じゃ、一緒に行くか?」
その赤い空を昇る月は、彼らの未来を照らしていくだろう…いつまでも…
- 作者様より -
これ、8月に書いて公開してなかったやつなんですよねー
…ネタを晒すと、第5惑星3人組転生ED?