木星神話の歴史 (作:水原怜雅)
木星神話は、西暦2922年の「エイリアン」の襲撃の際に一挙に有名になりました。
その中に真実が多く含まれていたことが、あの襲撃の際に分かったからです。
しかし、木星神話の全貌が分かっているわけではありません。
各地に残る伝承に、その一部だけが残っているだけなのです。
つまり、これは体系づけられた神話としては残っていない。
その理由などを、これからお話しようと思います。
木星神話の成立は、紀元前のことだと言われています。
では、どのように成立したのか。
今となっては、確実なところは言えません。
ただ、人界に降りた十七柱の神が語ったことが、そのベースにあると思われています。
彼らが子らに話した話がそれぞれに広がり、また一つにまとまったのでしょう。
木星神話は成立した後、世界中に広がりました。
今でも、殆どの地域にその痕跡が見られます。
このような広がりは神話には度々見られることですが、木星神話の場合その規模が一際大きいと言えます。
しかし、木星神話はやがて様々な弾圧を受けます。
秦の始皇帝を始めとする権力者達にとって、都合の悪い点が多かったからです。
そして、その弾圧で喘ぐ木星神話に追い打ちをかけたのがキリスト教です。
いわゆる暗黒時代、教会によって他の文物と同じく大きな被害を被ったのです。
こうして、木星神話は散逸していきました。
しかし、その一部が他の神話、例えばギリシャ神話などに組み込まれ、または単独で伝承として残り、現在に至ります。
これが、木星神話の歴史です。
私たちの仕事は、散逸した木星神話を再構成することなのです。
(2925-12-25 合衆国文化研究所イオス=ジブセイン研究員の講演より)